新規事業リーダー育成の成功事例｜エグゼクティブコーチング

業容: 東証上場小売業

規模: 約2,000名

役職: 事業開発執行役員

概要

グループ全体が保有する資産・顧客基盤を活用し、既存事業との相乗効果や海外展開まで見据えた新規事業開発を本格化させたいという経営意図があった。

しかし、立ち上げフェーズで必要となる幹部人材の外部招聘・プロジェクトメンバーの選抜・中途採用による組織の垂直立ち上げについて経験値が乏しく、事業計画の策定から実行までを確実に推進できる体制づくりが急務であったため、ご相談をいただいた。

施策

1. 新規事業リーダーとなる幹部人材の採用支援
・他業界での新規事業立ち上げ経験を持つプレイングマネージャー型リーダーを特定
・実行力・再現性・スピードを兼ね備えた適任者を採用決定

2. 入社後の伴走型エグゼクティブコーチング
・外部環境・内部環境分析を短期間で実施
・仮説構築 → 顧客検証 → 事業計画策定のプロセスを高速化
・経営陣との合意形成をスムーズにするための「言語化力・対話力」を強化

3. 組織デザイン・即戦力採用・定着施策の並行実行
・事業スケールに応じた最適な組織デザインを設計
・中途採用で必要スキルを持つ即戦力メンバーを獲得
・入社後のオンボーディング計画と育成設計を整備

4. 組織開発 × ビジネスコーチングのハイブリッド運用
・プロジェクト内に組織開発手法を導入
・ミドルマネージャーの意思決定力・巻き込み力を底上げ
・リーダー単独ではなく、“チームで事業を前に進める体制” を構築

【支援方法】
・18か月、週1回訪問＋オンラインMTG
・1on1エグゼクティブコーチング
・新規事業推進会議の設計・モニタリング
・組織開発ワークショップ
・中途採用支援／オンボーディング設計

結果

経験値の異なるメンバーが混在する中でも、リーダーが役割に応じた支援・任せ方・判断基準を身につけたことで、チーム全体の能力発揮が加速。

指示型リーダーシップだけでなく、サーバントリーダーシップを取り入れたことで、ミドルマネージャーの自律度が向上し、組織構築と人材育成を同時並行でスピード感を持って推進できた。

その結果、
・新規事業の取引先開拓
・重要なアライアンス先の獲得
・実行力を担保できるプロジェクト体制の確立
へと結びつき、新規事業のリリースに必要な組織・人材・戦略の三位一体が実現した。

【企業コメント】
「新規事業の立ち上げは“人と組織の力”が想像以上に重要であることを痛感しました。外部から迎えた幹部が短期間で事業構想を形にし、メンバーを巻き込みながら推進できたのは、伴走型の支援があったからこそです。特に、事業開発リーダーとミドル層双方のリーダーシップが強化され、組織全体の推進力が大きく変わりました。」