概要
クライアント企業は、既存事業が堅調に推移し、年平均成長率は二桁を維持していた。一方で、M&Aによりグループに加わった企業のPMI(経営統合)プロセスにおいて、組織文化や業務マインド、期待行動の不一致が顕在化。結果として、事業シナジー創出の遅れが経営上のボトルネックとなっていた。
取締役は「短期間で統合効果を高め、確かな事業成果につなげたい」という強い意思をお持ちで、統合の旗振り役としてのリーダーシップ強化と、組織側の変革推進力の底上げを同時に実現したいとのご相談をいただいた。
施策
<エグゼクティブコーチング × 組織開発 × 幹部育成を一気通貫で設計>
1st ステップ|経営・組織の可視化(分析フェーズ)
・事業KPI・財務情報などの定量データ、組織内対話や行動特徴などの定性データを多面的に分析
・PMIの停滞要因を「構造」「人」「文化」「プロセス」の観点で分解
・経営課題・ボトルネックを明確化し、統合後の早期成果につながる論点を抽出
2nd ステップ|エグゼクティブコーチング(経営意思の言語化・構想の統合)
・PMI後統合ビジョン、中期経営計画、取締役ご自身のリーダーシップ構想を整理・明確化
・その内容を「どのレベルの従業員に、どの言葉で伝えるか」を体系化
・チームが動ける状態を作るため、ゴール設定・定量/定性目標の設計を伴走支援
・組織内の認知ギャップを解消し、“伝わるメッセージ”への磨き込みも実施
3rd ステップ|マネージャー選抜・組織横断チーミング(共創体制づくり)
・PMIを推進する「事業推進ユニット」とも言えるコアメンバーを選出
・組織開発手法を用い、部署横断で動けるチーミング文化を醸成
・マネージャー層には、変革推進に不可欠なファシリテーション・対話力・意思決定力などのスキルを育成
・経営課題を実行レベルで解決する、戦略—組織—人材の一気通貫モデルを実装
【支援スタイル】
・12か月間、月2回訪問+オンラインMTG
・PJ終了後は、組織人事アドバイザー契約で月2回訪問中
結果
<経営スピードと統合成果が飛躍的に向上>
・組織状態の可視化により、経営と現場間の“見えていなかったズレ”が解消
・経営課題が立体的に把握され、シナジー創出に直結する戦略施策の精度が向上
・取締役が発するメッセージがより明快となり、従業員の理解・納得・行動が加速
・組織内の情報流通速度が向上し、投資判断や修正アクションが早期化
・PMI/事業双方で成果創出のスピードが高まり、チャレンジングな経営目標の達成に寄与
【企業コメント】
「PMIの停滞に対し、どこから着手すべきか明確でない状況でしたが、組織や事業の現状を丁寧に可視化いただいたことで、課題と打ち手が立体的に理解できるようになりました。特に、私自身の発信の仕方が変わったことで、現場の動きが驚くほどスムーズになり、意思決定や対応のスピードが向上しました。事業推進の基盤を整えるうえで非常に大きな支援でした。」
事業内容
エグゼクティブコーチング(経営者・管理職向けコーチング)を中心に、幹部採用(ヘッドハンティング)や採用力強化や組織変革を連動させ、経営・組織課題に寄り添う伴走型支援を行っています。意思決定や組織運営、幹部育成の課題を丁寧に分析し、施策の立案から実行まで一貫して支援いたします。
インタビュー
お取引企業の皆さまにご協力いただき、当社が行うエグゼクティブコーチング(経営者・管理職向け)、幹部人材採用(ヘッドハンティング)、幹部育成、組織人事の伴走型支援についてのご感想を、インタビューとして掲載しています。実際の成果や変化を率直にご紹介します。
支援事例
ヘッドハンティングやエグゼクティブコーチング、採用力強化支援や経営/組織変革支援など、弊社が過去に手掛けた、クライアント様ご支援例の概要や課題感、議論と対話を重ねたうえでご提案した施策と結果を掲載しております。










